2016.10.26 Wednesday

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2016.02.16 Tuesday

このゆびとまれ通信 796号 三河一色の新海苔 酸処理なし!

三河湾の酸処理をしない海苔 岩瀬さんの焼きのり

産地・生産者指定の海苔は貴重
今年も岩瀬さんの無酸処理海苔(愛知県幡豆郡一色)が届きます。

国内で流通している海苔のほとんどは養殖ですが、代表的(有名)な生産地は、宮城、千葉、愛知(三河湾)、三重(伊勢湾)、兵庫(瀬戸内)、佐賀(有明海)などです。愛知産は、三河と知多が主な産地になります。

その中でも、岩瀬さんは旧一色町の組合(現在は西尾・味沢・一色の三組合が合併して西三河に統合)で、みろく海岸(一色おさかな広場の西側に面する海岸)を主な漁場として、海苔の養殖を行っています。

市場に流通する海苔の産地は県名で表記されることが主流で、具体的な産地や生産者まで指定できるのは貴重です。西三河の海苔は、海の汚染を防ぐため組合全体で酸処理を行わない支柱養殖で養殖を行っています。

※海苔の養殖には、浮かせ網と支柱での養殖方法がある。浮かせ網の場合、酸処理が必要不可欠のため、支柱に変更してきた経緯がある。また、西三河はアサリの産地でもあり、酸処理による環境汚染を懸念して、酸処理をしない動きが推し進められてきた。

 
海苔の酸処理とは?
海苔の生産現場では、ノリ網(養殖のためノリの胞子をつけた網)を酸性液に浸し、その後、海に戻します。これを酸処理といいます。「手間がかからずに病気や他の海草を防ぐ・生産量が上がる」という理由で行われます。また、酸性液(ノリに付着した酸性液、使用済み酸性液の海への流出・不法投棄)による海の汚染が懸念されています。愛知県では漁場環境に関する試験研究を続けてきましたが(現在は行っていない)、三河湾での酸残留はありません。 

 海苔の品質・味
酸処理するとノリ本来の持つ香りと味は損なわれるといわれています。しかし、不思議なことに製品としての海苔の色・艶は良くなり、黒くてツヤツヤした海苔ができます。海苔の価格はこの「見た目」に評価の比重が多く置かれる為、酸処理が普及しています。しかし、無酸処理の海苔は、海草本来の香りと味が楽しめるといわれています。

また、岩瀬さんの製法は、海苔の洗浄にも真水を使用せず海水を使用することで鮮度を保つのが特徴です。乾燥にも一枚一枚手選別で品質をチェックしながら丹念に作り上げています。

 
一年に一回のみの入荷です
一年に一回だけ、価格と品質のバランスのよい、この時期だけの入荷です。もちろん年間通じてお届けできる量を仕入れる予定ですが、なくなり次第終了です。お早目の注文を宜しくどうぞ。

問合せ りんねしゃ 0567-42-6580
2016.02.11 Thursday

このゆびとまれ通信 795号 食べるのこと 考える10の問い 報告書

連続10回シリーズ講座【食べるの事10の問い】を開催しています。

『食べ物』を選ぶ私が、まず何を大切にするべきなのか、そこに気付くと、

食べ物選びはぐっとラクチンになります。

心が軽くなる食べ物の選び方を学ぶのが、この講座のコンセプトです。


昨年から始まった毎月一回、年間10回で構成されるこのシリーズは、基本調味料をテーマに、多角的な視点で食べ物について考えていこうというシリーズです。この講座は、僕が長きに渡り疑問に思っていた【食べるということ】への理解を深めるために、アイデアを出し合って始めたものです。




食べ物は、食べるという行為を通して、初めて栄養になり、人間の体を作ります。

ところが、過剰選択肢に押し流されて食べ物の良し悪しを考えていると、日々、呼吸を意識しないように、食べ方を意識しなくなってしまいました。昨今の健康ブームでは、
食べ物の機能性を意識するあまり、食べ方について考える機会はどんどん少なくなっているように思います。




「何を食べればよいのか?」「何が体にいいのか?」といったように、ほとんどの人は食の機能性ばかり気にするわけです。そして、良いはずのものまで、本当かどうか疑う羽目になります。これは情報に振り回された状態です。



さて、すべてに共通することですが。モノ・コト選びの基本は、ほしいものが明確であること!です。もちろん、体に良い食べ物を探求するのはとても大切なことですが、はじめの一歩にすぎません。その次は、それをどのように食べるのかを学ばないと意味がないのです。自分の体をどうしたいのかを明確にし、その「目標」を明確にすることで、選択の幅が決まってくると思います。




この講座が提供するのは、参加者一人一人が、自分の暮らしの中で継続できる食べ方を考える機会としてもらう事で、そのために3つの事を大切にしています。

 .ぅ瓠璽犬魘νできるデザインと選択できる多様性がある事

◆ゞ饌療な商品や味に触れ、作り手に触れ、背景を学べる事

 つながり続けるモノ・コト・ヒト・バを提供する事




 どんな人でも、食べることを基軸に暮らしは連続していきます。
【食べるの事、考える
10の問い】は、食べ物選びをラクチンにして、暮らしに持ち込めるようにすることが、一番大切だと思っています。知識や情報を理解するために無理をするより、楽しく暮らす方がいいのです。食べ物は、楽しく食べることが出来なければ栄養に変わらないのだという事を、まず知っておく必要があります。

【食べるのこと 10の問い】FBページはこちら⇒
https://www.facebook.com/10notoi/

楽しく食べるために、ぜひ講座にご参加ください。
2016.02.02 Tuesday

このゆびとまれ通信 794号 INUUNIQ FARM 体験農場募集開始



【今年もINUUNIQ体験Farmが申し込み受付を開始しました。】

 りんねしゃでは、食と農を主眼テーマにして様々なイベントや勉強会を開催しています。そんなコンセプトにおいて、近年力を入れているのが【土に触れる】【食べ物を育てる】という事。多くの方がやってみたいともってはいても実際に始めるとなると様々な問題があります。
実際、畑を借りたはいいけれど、結局何も取れずに終わったり、草を育てて終わったり。
一瞬楽しめたけど、続けるとなるとやはり環境が整った中で学ぶことや、一緒に楽しむ仲間が必要なことに気付きいます。そこで、去年から同じ町内で始めたINUUNIQ VILLAGEの体験農園。

ここでは、レジャー農園をテーマに、気軽に親子で自然に触れる機会を持って
もらおうと、道具や種、苗、水道、駐車場などすべてを完備させています。
何より、りんねしゃのすぐそばですので買い物ついでに畑で収穫(!)
が可能になります。

2016年度の募集が始まりましたので紹介します。
申込み・問い合わせはりんねしゃ 飯尾 もしくは
INUUNIQ VILLAGE 
(0567−58−5733 info@inuuniqvillage.com )までどうぞ。





MESSAGE

 昨年からスタートした体験農園ですが、2年目を迎えるにあたって、農園の管理方法や方向性などを見直しています。初年度は会員の皆さんに野菜をたくさん収穫してもらう事や失敗しない事に重点をおいて指導してきました。
自然は、収量にばらつきがあったり、管理方法によっては枯れたり、うまく育たない事もあるのが本来の姿です。しかし、それを防ぐため過剰な関与によって全ての区画を均一化しすぎてしまったのではないかと感じています。

 そこで来年度はもう少し自然の摂理に寄り添いながら、会員の皆様の主体性を高める方向にシフトチェンジしていこうと決めました。野菜の収穫量は落ちるかもしれませんが、より自然に近い農法での野菜づくりにチャレンジしていこうと思います。
 
 野菜を収穫する喜びだけでなく、自然・作物・土壌の仕組み、生き物や草花の多様性に触れる喜びも大切にしていきたいと思います。


 Inuuniq Farmもまだまだ始まったばかり、土に触れ、食べ物を作るために体を動かす喜びを一緒に感じながら皆さんに喜んでもらえる農園つくりを目指していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 


CONCEPT

  Organic   :都市の生活、刻一刻と変化する情報と、それに振り回される日々。
                            暮らしの中で、大地につながり、体を開放するオーガニックな
                            空間を提供します。


  Natural   :自分で種をまき、育て、食べ物を作る。生命の根源を手放さない
                            ために、自然の素材で自然のリズムに合わせる。そのプロセスを
                            一つ一つ実感しながらこちらのリズムを自然に合わせていきます。
                            その先に自然体の収穫が待っています。


Soil & Mechanism:畑は地球の表面です。表面を覆うのは土壌で、土壌が食べ物を
                            はぐくむ基礎になります。土の仕組みを知ることは、命の循環に
                            触れるという事。まずは仕組みを学び、その先にある収穫を
                            待ちます。命の循環は、そのまま食卓に上り、体を通して
                            繋がっていきます。



■APPROACH■

*ビニールマルチを使わずに雑草や藁など、自然素材を使用する。
*可能な限り、在来種を栽培する。
*自家製堆肥づくりにチャレンジする。
*種や苗を自由に選択できるようにする。
(基本的な種や苗は準備しますが、何を選択するかはお任せします。好みの野菜栽培も可能です。)
*見本区画の作成(みなさんにはこの見本区画をお手本に自由に野菜をつくっていただきます。)
*栽培における技術指導は一か月に2回程度とする。
(質問やアドバイスを受ける講師が定期的に来訪し、指導を受けることができます。)
*農園スタッフが基本的に常駐(週4、5日)し、一緒になって取り組んでいきます。
*適期の作業内容・指示はメーリングリストで案内します。

 


■FACILITY■

*農園には、必要な農具などはすべて用意してあり、自由に使用していただけます。手ぶらで気軽に立ち寄れるレジャー感覚の農園です。
*駐車場はもちろん、トイレも完備していますし、収穫した野菜の洗い場や足洗い場なども整備されています。子供たちが裸足で汚れても安心ですし、泥付きの野菜を家庭に持ち込むこともありません。

 


■PLAN■

しっかり栽培習得カレッジプラン(オーダーメイド・完全指導付き)

会  費:1 区画 8000 円/月(初月のみ翌月分も先払い)
面  積:1 区画 12 屐 閉媛 6 屬瓦箸 5000 円/期)  
規  定:グループでの利用は 1 区画あたり 2 名共同まで。
               ただし同伴の家族は制限に入りません。  
指  導:週 1 時間個別指導+適宜  
利用時間:日中。夜間の来園はご遠慮ください。  
特  徴:ご希望に合わせて面積や作付内容を設計し、収穫したいもの、収量、栽培方法なども希望に合わせて
     指導します。一年後には、自分で栽培可能になるような技術の習得、肥料設計方法や、土壌の仕組み
     など、本格的な指導で安定した収穫量を得るために必要な専門的学習プランです。

 
のんびり体験農園ファミリープラン(フリープラン・自習共同型)  

会  費:1区画45000円/年(利用料30000円 農具・資材代15000円)  
面  積:1区画3  規定:基本的な準備や指導はありますが、原則自習型です。定期的に勉強会を主催し、土にふれ、のんびりできる癒し空間として、主に自然の仕組みや面白味を学ぶ機会にします。収量や安定栽培に主眼を置くのではなく、自然の営みにゆだねる自然栽培プランです。

 


EVENT■

*「青空食農教室」など、定期的にイベントを開催しています。
*ファームには田んぼも併設されており、稲作にチャレンジすることもできます。
 

年間のイベント例)食農青空教室
 
 3
月 味噌仕込みワークショップ
 4月 醤油絞りワークショップ
 6月 田植えワークショップ ジャガイモ収穫体験
 8月 田んぼの生き物調査
10月 サツマイモ掘り体験
11月 稲刈り・はざ掛け・脱穀体験
12月 収穫祭・鶏解体ワークショップ


 



2016.01.27 Wednesday

このゆびとまれ通信 792号 歩荷の母鶏肉をおいしく食べる


「歩荷の母鶏肉」が始まります。

 大地の上でのびのびと育ち、1年間だけ元気に卵を産んだ生後500日前後の雌鶏の肉です。今ではめったに入手することができなくなってしまった昔なつかしい平飼いひね鶏の臭みがなく歯ごたえのある肉質、奥深い味わいをご堪能ください。
 
【おいしく食べるには圧力調理で】
歩荷の母鶏は、必要以上にカロリーを給仕しない、運動をたっぷりさせる引き締まった体つくりで健康な卵を産めるように飼育します。その結果、体は引き締まり、余計な贅肉が無いため歯ごたえのある筋肉質のお肉が付きます。
ただ、焼いたり揚げたりしても、固くて食べられない場合が多いのが難点。しかし、旨みがしっかりしているので、鶏がらスープやお肉は臭みの無い、本当においしいものがいただけます。
そのためには圧力なべで半羽丸ごと調理するのがお勧めです。


一羽を骨付きで半割し、そのまま脱気冷凍しました。税込993円!

【鶏の経済寿命】
 肉や卵をとるために飼育される鶏は、採算性を重視して飼育期間を綿密に決めています。鶏・牛・豚のように、卵を産むことで飼育の採算性が合う期間を経済寿命といいます。この期間は鶏本来の寿命に比べかなり短くなります。鶏は産肉・産卵の効率を見極めた上で採卵をやめて加工肉にしたりします。このように、卵を一定期間採卵し、その後肉になる場合、「ひね肉」「親鶏肉」などと呼ばれます。歩荷の卵は、安全性を最優先して飼料設計され、平飼いなど、優良な飼育環境へのこだわりも強く、産卵後の親鳥のお肉も安全性の高いものとなります。

【お肉の特徴】
「歩荷の平飼い鶏」は、ひね鶏 (卵を産んでいた親鳥)なので、一般に食されている若鶏とは異なり余分な脂肪がなく、引き締まった固い肉質です。臭みのない強い旨味が特徴ですが、ジューシーではありません。おいしくお召し上がりいただくためには調理方法にも注意が必要です。

【骨付き半身でお届けします】 
 りんねしゃでは、『歩荷の母鶏肉』を骨付きの半割にしてお届けします。親鶏の肉は堅めですが、旨みは強く、更に鶏ガラには優良な出し成分が含まれます。このガラを有効活用することは、親鶏の旨みをまるごと頂くことと同じなのです。もちろん、圧力鍋などを使うことや、骨付き肉をばらしていくなどの工夫が必要です。しかし、親鶏本来の旨みを頂くために欠かせないことだと思いますので、あえて骨付きで商品化しました。この親鶏肉は、歩荷さんと契約して、精肉場でりんねしゃのためだけにカットしてもらったオリジナルの商品になります。


【遺伝子組み換え作物について】
遺伝子組み換え作物とは、遺伝子を操作して除草剤への耐性をもたせたり、害虫にとって有害なタンパク質を生成させてその発生を抑えたりする機能を有した作物のことで、それらの安全性は未だに立証されていないのが現実です。それどころか遺伝子操作で作り出されたタンパク質による新たなアレルギーの発生や生態系への影響に始まる環境破壊への懸念も否定できません。歩荷の卵、母鶏肉とも、遺伝子組み換えの飼料は一切給仕しません。

【薬剤は一切無投与】
放し飼いによってストレスなく健康に育った鶏たちは、抵抗力が強いためほとんど病気にかかりません。したがって、予防、治療の何れにおいても抗生物質およびあらゆる薬剤は一切投与していません。その結果、卵に抗生物質や薬剤の残留が起こることも絶対にありません。また稀に病気にかかった場合でも、鶏自身の自己回復力に任せます。やがて回復した鶏は、さらに強い抵抗力を身につけることとなります。(採卵鶏であっても獣医師の指示書があれば、休薬期間を取ることで抗生物質の使用が認められています。

我が家では早速圧力なべで鶏ガラスープを作り、スープを使ってカレーを作ります。


まずは半羽をしっかり洗って、血や内臓の汚れを取ります。あばら骨がきれいに見えていればOK。
お米が一升炊ける程度の圧力なべで、鶏半羽丸ごと投入、最大水位量まで水を入れます。
まず一煮立ちさせ、あくをとってからふたをして、圧がかかってから30分。弱い圧力なべなら40分程度でしっかり旨みのある鶏ガラスープが取れます!




そのご、取れたスープを使ってカレーを仕込みます。息子も一緒になって作ります。
お肉はすっかり柔らかくなっているので、骨から外して一緒にカレーにします。
肉を外すとき、鶏の骨が一緒に入ってしまうこともあるので、丁寧にとりましょう。



スパイスはアナンのカレーホワイトミックススパイスを使いました。
トマトの酸味を聞かせた、チキンバターカレーが出来上がり。



チキンバターカレーと鶏ガラスープの晩御飯。
鶏ガラスープは、塩と胡椒だけで味を整え、ねぎをひとつまみ。最高においしい!



残った鶏肉は甘辛く炊いて、人参と炒り卵で三食丼にしました。
卵だけ、息子が全部食べちゃったので、写真は二色丼になりました。

すべて余すところなくおいしくいただける。
それが、ガラ付き母鶏肉のいいところ。
ぜひご賞味ください。

 
2016.01.19 Tuesday

このゆびとまれ通信 791号 ふくわらび長瀬さんのリンゴ栽培への想い

 福蕨(ふくわらび)長瀬さん、リンゴ栽培への熱意

 りんねしゃと長瀬さんは、もうお互いが二代に渡りお付き合いを続けています。私たちは30年以上、長瀬さんの作るリンゴを食べてきました。長瀬さんの、常に研究心をもってリンゴ栽培に取り組む姿勢には、いつも感服します。一生産者の育てる作物を食べ続けるという事は、良い時もそうでないときも含めてお付き合いを続けるということです。その繰り返しの中でしか見えてこない、「食べ物の変化」を学ぶことができます。
 
 昨今、多くの人が「良いもの」を求め、ぐっと腰を据え向き合う事をしなくなりました。良い時だけすり寄り、ダメな時には離れます。お互いに意見を交わしながら、それでも向き合うという姿勢の欠如は、あらゆるものを劣化させることにつながっていると思います。

 長瀬さんから届く甘酸っぱいリンゴを食べていると、美味い不味いを超えた、生産者の姿勢をただ強烈に感じることができて、背筋が伸びるのです。以下長瀬さんの発信される通信を一部転載します。長瀬さんの、リンゴ栽培にかける想いを感じて頂きたいと思います。


――――――以下、2016.1.12発行のお便りより転載―――――――

うまさと土づくり

「糖度保証付きのりんごを買っても、どうも満足できない。」といった声をお聞きしました。美味しさは、いろいろな要素のバランスによるものと思われます。果物の「外観」や「糖度」ばかりが評価されることで、何か隔たりができつつあるのかも知れません。《中略》

1975年頃、『複合汚染』を読んで化学合成農薬の使用を減らし、化学肥料の使用を止めた時、外観の美しさ、高糖度という、現在の選果基準から遠のきました。
 
 
 

 福蕨農園の様子 ふじの紅葉(2015.11)
 


 以後、陸海の様々な有機質肥料や土壌改良資材に出会い、また整枝・剪定や摘花・摘果などの果実品質を大きく左右する栽培技術についても多くを学ばせてもらいました。「昔食べたりんごの味がする」とか「甘いりんごを探していたんじゃない。美味しいりんごを探していたんです。」といった声をお寄せいただいた時、これまでの40年の積み重ねが、そしてこの栽培方法を支えて下さった皆様の思いが、一つ一つの果実に詰まっているように思えました。

 
1cmの表土ができるのに100年以上とか。畑地では肥料や土壌改良材を用いますからそれほどではないにしても、すぐにできるものではありません。また、りんごの樹も、果実品質が安定するまでには、植えてから15年ほどは掛かります。50年生の樹のある園地においても、新たに拡げた畑においても、常にふくわらびらしさを求め、学び、試行錯誤していきたいと考えています。そして、いつの日か、「この果樹園は、りんごじいちゃん、りんごばあちゃんが育てたんだよ。」と小さい子に伝えていけることを願っています。

 りんごは、自然条件等によって、美味しい年もあれば、今ひとつのこともあります。当園では特徴が発揮されない品種もあります。好みもあります。ですから、味については、あまり書いてきませんでした。ただ、近年、特に顕著となった「糖度」偏重に、何か違うと感じています。


――――――――――以上転載終了―――――――――




 福蕨(長瀬さん)のリンゴ 5kg(混合)3900円 3kg(混合)3000円で注文を受け付けております。リンゴに詰まった想いを味わってみてください。 問合せ りんねしゃ 0567−24−6580

 
2016.01.15 Friday

りんねしゃ このゆびとまれ通信791号 天然基礎調味料の力



天然基礎調味料の力を再発見

 町の味を目指して、新しい料理レシピ作り
今週は北海道農場に滞在し、昨年末オープンしたばかりのレストランありすでメニューの更新のため、
レシピつくりに集中しています。


 レストランありすの料理コンセプトは【たきのうえの郷土料理を作る】です。とはいえ、残念ながら滝上にはもっともらしい伝統郷土料理はありません。しかし、だからこそ、レストランありすの料理が市民の郷愁を刺激する味を提供する事、または、来訪者に滝上の料理は「レストランありす」だといってもらえるようになりたいと思っています。滝上の郷愁の味は、今は廃業した和菓子屋の「どらやき」だそうです。今でも、どら焼きの復活を望む声は多いようです。また、町民が好きな料理に「おでん」や「ぎょうざ」があげられます。これらを参考に、滝上産農産物、紋別・オホーツクの食材を利用しながら新しくて、懐かしい料理を作っていきたいと、奮闘しています。
 


オーガニック料理と家庭料理、外食料理のミックス
オーガニックの普及により、自然食レストランは至る所にみられるようになりました。都市部であれば、カテゴリーの一つとして自然食レストランも成立しますが、滝上町は人口2800人の町です。外食は町民の暮らしの中での楽しみであり、癒しでもあります。ここでは、自然食レストランというカテゴリーはハードルが高く、一般的な「オーガニックレストラン」のようなテイストでは価格設定も味設定も成立しません。そんな中、料理の満足度と自然食の良さをしっかりと結び付けるのは調味料です。いま、基礎調味料の力と、その価値を改めて知る機会が与えられ、学びを深めています。
  
素材と素材をちゃんとつなぎ合わせる力
すべての食材をオーガニックにすると、素材の持つ力が料理を底上げします。すると調味料は最低限でも旨みが持続します。自然食レストランや、高級レストランは味の決め方は、0をスタートに徐々に上げていき、ちょうど全体がつなぎ合うところで絶妙に仕上げることがポイントです。その味の満足度ポイントが10だとすると、一般の外食は、素材のつながりが弱いので味の満足度を10でも50でも対応できるように、強制的な「うまみ」を含ませることで、万人に受けいれられるようにするのだと思います。この方法であれば、繊細な煮炊きの技術や微調整は不必要になります。
 


たった小さじ一杯の南蔵醤油が味をつなげる
いろいろと試した結果、味の満足度は、自然の出汁、粉末出汁、合わせ調味料を複合的に使うことで、化学調味料を使用せずとも旨みが強まることがわかりました。しかし、これらの味をまとめるには、何か決め手が必要でした。どうしても出汁が前に出すぎ、味はうまいけれど、ばらつきが抑えられないのです。そこで、最後にほんの小さじ一杯の南蔵醤油を使います。すると、すべてのうまみをぎゅっとつかんでまとめてくれることがわかりました。料理が冷めると違いが明らかになります。また、食後の体が感じる感覚も、すっきりとしていて、のどが渇くなどの現象も起きないのです。調理の工程で、力のある本物の天然調味料が支えてくれるのは、力不足の素材も、一緒に支えてくれているようです。自然調味料にこだわる事、それは、【町の郷土食の提供】を目指す私たちにとって、絶対に外せない役割を果たしてくれています。


 
2016.01.09 Saturday

りんねしゃ このゆびとまれ通信 790号  今年から歩荷の親鶏お肉を扱います。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

いよいよ新年が始まりました。早速、新しい取り組みを紹介していきます。
今年から「歩荷」親鳥お肉取り扱いを始めます。

【鶏のいる風景】
  幼少期の記憶には、すでにお庭で飼われていた鶏の記憶があります。餌は主に残飯と、家庭菜園で取れた野菜の葉くずなどでした。精米したときに出る糠などを混ぜもしましたし、お味噌汁に食べたシジミの貝殻なども、砕いてあげていたように思います。当時は、まだ鶏を飼っている家庭も多くいました。鶏は、ペットのようにかわいがられることも無いのですが、採卵用として、またはお肉になることを通して、食卓を支える大きな役割を担っていました。鶏は、人間生活に一番近いところに共存する家畜動物でした。家畜とペットの間くらいに位置し、それぞれの家族で鶏に対する記憶、鶏卵鶏肉に関するストーリーは多様で、聞いて廻れば面白いエピソードが沢山見られます。今でも鶏を自宅で飼いたいという声は多く聞かれます。



【命の循環】
  僕が愛農学園という全寮制の農業高校に入学し、始めに接した【命】の学習教材も鶏でした。実習で解体を学び、幼少期の曖昧な記憶が、鮮明な記憶にすり替わったのをおぼえています。血の暖かさ、解体場の匂いや音など、今でも覚えています。そして、思春期特有の【命】に対し素直に感謝できない強がりな態度と、食卓に上るお肉の旨みに驚いたことで意識が困惑したことも覚えています。鶏は、人の【食】における【卵とお肉】供給源として命の循環を学ぶ、もっとも親しみやすい教材にもなります。


  
【歩荷の鶏の特徴と飼育におけるコンセプト】(歩荷HPより抜粋)http://www.bocca-farm.jp/

放し飼いによる健康的な飼育環境
あたりまえのことなのですが、健康な卵は、健康な鶏からしか産まれません。鶏たちを健康に育てるためには、病気にかからないように人為的な隔離飼育を行うのではなく、心身ともに健康的に暮らすことのできる自然な環境の中で、ストレス無くのびのびと生活させてやることが最も大切であると考えます。

特殊成分は無添加
自然卵「歩荷」は、自然な卵には含まれているはずのないビタミン類やヨードなどの特殊成分を人為的に添加するといった成分強化は一切行いません。工業的生産方法により、サプリメント的な付加価値を持たせて創り出された特殊卵とは全く異なり、あくまでも卵本来の味、自然な滋養にこだわります。

安全な完全自家配合飼料
トウモロコシだけではなく、全ての原料素材について遺伝子組み換え作物は使用しません。さらに輸入素材はポストハーベストフリー(酸化防止剤や防腐剤などの使用禁止)、動物性素材(飼料用トウモロコシに含まれる2%の魚粉とカキガラのみ)はサルモネラフリーを厳守。全ての飼料混合を鶏の健康を第一に考えた独自の配合設計に基づき、農場内の飼料攪拌室にて行なっているため安全な厳選素材のみを原料として使用することができ、異物が混入する心配も全くありません。

今後、卵に引き続き親鶏のお肉の取り扱いが始まります。詳細を通信、注文用紙などでお伝えしていきますのでおたのしみに。
2015.12.29 Tuesday

りんねしゃ このゆびとまれ通信 789号 年末のご挨拶

年末のご挨拶 
 今年も残すところ後
3日となりました。毎週発行している通信も今週で789号、新年を迎えるときに790号になります。毎週書き続けて790週が経過しました。一週も休むことなく書き続けています。数週間前よりりんねしゃHPでも通信を掲載するようになりましたが、現在、WEB上で1週間に900名近い方が覗いてくれているようです。あっという間に毎週の印刷部数を越えました。今の時代、アナログの紙媒体のみで発行し続けてきた事自体が時代遅れだったといえばそれまでですが、発信者である自覚をもっと持たねばならないのだと、いまさらながら強く気を引き締めています。
  僕は、小学校の頃から農業という職業に強い魅力を感じていました。そして今でもその思いは変わりません。親が始めた自然食品の会社に勤務し続けているのは、【正しい農業】を通じて【正しい食】に繋がっているからであり、そこに【農的】な最終の役割が存在しているからです。ですから、僕は食べ物を扱っているというより、農業の延長線にいるという自覚があります。僕は農業が一番好きで、持続可能な農的暮らしを具現化することに人生をささげ、少しでもこの国の農的資源と価値を向上したいという想いが根底に強く流れています。
日本の近代史をみると、この国は国家戦略として嫌農教育を掲げてきました。農業が嫌いになる国民教育に勤しんできましたから、農()産物の最終形態である食べ物を、本当の意味で大切にする人は、残念ながら限りなく少なくなってしまいました。ところが、近年、これも国家戦略で健康増進や日本食などの文化振興など、【食べ物】の重要性を説くようになりました。当然
人々は【食】の価値を求めるようになりましたが、所詮完成品のみに価値を求めても、その原材料となる生産工程や、その多面的な価値には全く興味のない、いやそれどころか、その意味すら理解していないものですから、出口としての食べ物に、全くもって責任感のない要求をし、その結果生まれる【健康】という副産物に右往左往しているのです。天の恵みを、口を通して身体を貫き、しっかりと大地に繋がることを本質的な【健康】というのなら、日本という国そのものが不健康です。天と地をつなげないまま、人間同士が横の繋がりばかり求め、触手を広げ「グローバル」などと始めれば、右に引かれては右に、左に引かれては左に、まさに右往左往するのは当然です。
りんねしゃは、いわずもがな仏教用語の輪廻転生から来ています。命は、食べ物を通じて複合的な生命体となってその強さを増しています。いのちのない食べ物は、分子栄養学的価値はあっても、【食べ物】ではありません。つまり、「りんねしゃ」という 社名は、命ある食べ物をつなげ、人の身体を通して巡り巡り、命の循環をとおして持続的に繋がっていくという役割を果たす、責任重大な会社だと思っています。食べ物の出発点である【農】を見つめずして、食べ物などあるものかと、強く思う今日この頃です。正しい食べ物を正しく届ける、それは作る現場と、加工する現場と、食べる人をちゃんとつなげるということと同じです。その役割において果たしきれていない責任がいかに多いことかと、反省をし、課題への取り組みを約束して、年末の挨拶とさせていただきます。今年も一年間、ありがとうございました。
2015.12.22 Tuesday

りんねしゃ このゆびとまれ通信787号 ほうろく菜種油【伝承油】【生搾り油】 一時販売停止のお知らせ


ほうろく菜種油【伝承油】【生搾り油】一時販売停止のお知らせ

【はじめに】
 いつもほうろく菜種油をご愛顧いただき、ありがとうございます。多くの方からほうろく菜種油の良さをご理解いただき、本当にうれしい限りです。おかげさまで沢山のご注文いただき、ほうろく屋、りんねしゃ共々喜んでおります。お客様の声から、ここに至るまでの物語を、それぞれの菜種油の風味から感じ取っていただいているのだと実感することも多く、先代からの伝統の継承、そして現代の創意工夫が融合し、「ほうろく菜種油」【伝承油】【荒搾り油】【生搾り油】は新しい菜種油の価値の創造に寄与できたのではないかと、自負しております。



【天候不順による原料不足が影響して・・・】
 原料の菜種は、地元三河地方の顔の見える生産者に契約栽培していただいています。しかしながら今年春の天候不順の影響で収量は例年の7割ほどにとどまり、菜種の入荷量が減少してしまいました。そこに、ほうろく菜種油の出荷量が増えたことも影響し、原料が予想より早い段階で不足してしまいました。現在、原料はすべて搾油を終えています。そして、すでに【伝承油】の在庫が底をつき、出荷できない状況になってしまいました。予想を上回るご注文をいただき、うれしい反面、このような結果になり申し訳なく思っています。


 
【今期分は荒搾り油を残すのみ】
 現在のところ、来年の原料が入荷されるまで、新たなほうろく菜種油は製造できない状況になっています。現在残っているほうろく菜種油は【荒搾り油】のみになりました。荒搾り油は、まさに「ほうろく屋」のこだわり抜いた伝統製法と、先代からの取引で「りんねしゃ」が抱いて来た菜種油に対する想いの結晶として生まれた商品です。ぜひ、荒搾り油を引き続きご利用いただきますようお願い申し上げます。



【今後の対策】
 来年からはこのようなことの無いように、そして、多くのお客様のご期待に沿えるように安定出荷を目指し原料確保に尽力しています。すでに、来期分の菜種栽培面積も増やし、ほうろく屋が仲間たちと立ち上げた農業生産法人も軌道に乗り、自社の原料栽培や生産者との連携などにも力を入れています。生産から消費までの6次産業化と地域の活性化、そして関係者が笑顔で社会貢献できる仕組みづくりこそ、私たちの活動目的ですこの度の報告をご理解いただき、ご協力をお願い申し上げます。今後の出荷調整や製造の見通しについてのお問い合わせは、下記連絡先までよろしくお願いいたします。

りんねしゃ TEL0567-24-6580





ほうろく菜種油 荒搾り 460g
荒搾り油は、伝統の薪火焙煎圧搾搾りそのままで、静置製法で不純物を沈殿させ、加熱による水分調整や精製工程をしない、搾ったままの油です。ピーナッツのような甘みと柔らかい菜種の香りが特徴です。 製菓・パン焼き・オイルパスタ・オーブンなど、油のコクを生かした加工料理向きの菜種油です。りんねしゃネット通販で販売しておりますのでご注文ください。

内容量 460g 価格2,376円(税込)
2015.12.15 Tuesday

りんねしゃ このゆびとまれ通信 786週目 レストランありす いよいよオープン

コミュニティーレストラン「ありす」がオープンしました。
先週のりんねしゃ通信でもお伝えした「レストランありす」ですが、12日の土曜日にいよいよオープンしました。初の週末を迎え、本当にたくさんのお客様に来ていただき、スタッフ一同慣れないながらも必死で対応し、なんとか乗り越えることが出来ました。
 北海道の味付けは、北国の特徴といっていいのか、味も濃いめで、塩味、甘味ともにはっきりしたものを好まれます。しかしりんねしゃの基本調味料はどれもやさしい味付けになるのが特徴です。これはオーガニックカフェ全体によく言われることですが、味が単調になりがちです。やはり、お客さんの反応も「味が薄い」という意見を多くいただきました。
 ところが、地元住民にもやはり味の濃いのが苦手という方も多く、薄味が良かったという意見も、私たちの背中を押して励ましてくれる結果になりました。一般的に濃い味を好むといわれていますが、本当はその一般論にかき消された多くの「薄口派」と出会うきっかけにもなりました。店内にはりんねしゃの基礎調味料がずらりと並び販売コーナーも併設していますが、こちらも好評でさっそく購入する方も現れました。



オープニングスタッフとして協力に来てくれた、梶田かほりちゃんと、りんねしゃスタッフの山崎君
かほりは、一か月も滝上に滞在してここまで手伝ってくれています。感謝。

 北海道認定の禁煙店舗
 レストランありすの取り組みとして店内すべて禁煙にしました。北海道は全国でも男性女性ともに喫煙率の高い地域です。今でも公共施設以外は喫煙できるところが多いのが現状です。そこで道が禁煙推進の一環として、完全禁煙店舗は特設HPに掲載してもらえるというキャンペーンにも申請し、オリジナルの北海道ロゴ入り禁煙ステッカーをいただきました。店内には禁煙マークがあちらこちらに。貼りすぎでは?と思う一面もありますが、そういうことにしっかりと向き合い、強いメッセージを発するのも、りんねしゃらしいといえば納得できます。レストランありすでは、夜の営業も行います。当然お酒も提供します。居酒屋機能も併せ持っています。実際全面禁煙にすることは、お客様の足を遠ざけることになるのではという話し合いも、行われましたが、強い決意で禁煙を決めました。「タバコが吸えなかったら、お酒のみに行けない」などの声が直接届いていたことも事実です。
ところが、ふたを開けてみれば多くのお客さんに来ていただけました。こちらも一般論で喫煙者が多いという事実と、実際はたばこが嫌だという声なき声が押し殺されていただけだったという事を再認識する結果になりました。特に小さな子供連れのお客様が多かったことも、禁煙の効果なのかもしれません。実は、世界的には後進国といわれる東南アジアでも喫煙率は低くなる一方で、飲食店で公にタバコが吸えるところはなくなりつつあります。愛煙家もマナーは徹底されていると痛感することが多くあります。その点、日本の喫煙マナーのほうが悪く、特に歩きたばこなど、日本の特徴的な風景のようです。アジアの人々にとって喫煙は休憩時間であって、速足で歩きながら吸うものではないというイメージです。日本人はよほど忙しいのですね。



本日の滝上の景色。早朝は樹氷がきれいでした。冷え込みがどんどん激しくなります。

てづくりのやさしい食事を提供する
ようやく始まったレストランありすですが、とにかく手作りのやさしい味の食事をコツコツと提供することが第一目標。両足が地についたコミュニティーレストランを目指して、第一歩を踏み出したばかりです。滝上でどのように受け入れられていくのか、チャレンジは続きます。農場は雪の中ですが、あわただしい毎日が過ぎていきます。
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